BLACK MOON, Model Yusei Yamamoto, Shot by Yokna Patofa

Thursday 21 February 2013

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 私は彼の部屋に戻り、そこが、立ち入り禁止の窓が出来た神殿に変化しているのに気付いた。それは依然として、私の肉とは違う肉で出来ているのだが、それでも凝固し重くなり、そこに残ったのである。それだけに触れられるという感情の集中の為に、このささやかな情報はモニュメントとなった。誰かが偶然踏み込み、踏み越えて行く可能性もある。でもそこには道は出来ず、誰も知る事はない。往来。どこまで血が通うか。それらは旅行者の心情に左右される。だが神殿は残り、その神殿の一端を担っている為に、生身の私、利用者yokna patofaは、facebookが相談もなく消去する明日なのかずっと後なのかもわからないその日まで、この情報を個人的文化遺産と指定し、自ら消去しないことを決定した。ユートピアの中で多面体の情報知性が目覚めた後に、小さな神殿はその成長に影響を及ぼす。私の心情は情報上の行動だけで認識され数値化されフィードバックされる。A点から情報Bへのアクセス。しかし、そのような段階を迎える前に呆気なくシステムは壊れ、残留した文明の形跡から、笑ってしまうようなキメラを、未来の博物館では展示するであろうか?


closer 0 tony: stalemate(追記)





(from the facebook picture)





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去年翻訳したいと、このブログに書いたデニス・クーパーのGuide・・実は随分前に読み終わり、
とてもいい話だなと思い、自分なりに感動もしたけれど、翻訳は到底出来ないと思っていた。
少なくとも、同シリーズのTryとPeriodをまだ読み終わっていないし、出来れば他の作品も読んでからにしたいと思った。
心の中でそう決めていたのだけど、ブログでやるとだけ書いたまま公にはしていなかったので、もしかしたら期待している人もいるのかもしれない、と思い、ちゃんと書かなくては、と思いました。
少なくともとりあえず時間はかかりそうです。

Guideがどういう本だったか・・・・・。
前にも書いたけれど、SMOTHERED IN HUGSというエッセイ集の中にも入っている、HIVポジティブの(ほぼホームレスでハスラーの)男の子とその周辺の友達についてのドキュメントに一章割かれていて、これはとてもシビアなものになっている。その他も、アーティスティックだけどポルノコミック描いたりポルノビデオを作ったり、ドラッグばかりやってる変わった仲間たちとの群衆劇のような形で物語が進んで行く。当然その中には死への欲動という要素も、その要素を一身に引き受ける、デニス好みのタイプの男の子も何人か出て来る(長髪で、美形で、痩せていて、若くて、夢見がちで・・これらの理想を結集させたモデルが、デニスの実際の初恋の相手、ジョージということになる)。全編通して作家であるデニス自身の語りによって、恋の始まりとそれが冷めてカチカチになる様子が恥ずかしいほど描かれ、愛されたいというピュアな願い、欲望するということの際限の無さがスピリチュアルかつ論理的に分析され、だけど進んで行く現実の解毒剤にはならずに胸を締め付け、白昼夢の中だけで再会すること、音楽、各種ドラッグ、ポルノ(幻想)、ハードコアなセックスが、日常の中に代わる代わる登場していく。
個人的に、この小説で一番なにを感じたかって言ったら願い・・・。デニスのジョージに会いたい、つながりたいという願いを感じた。
このGuideの後、デニスはジョージをモデルにしたシリーズの最後の小説、Periodを書くことになる。
何故なら、それまで、生きていて、自分の小説をきっと何処かで読んでいてくれていると思っていたジョージが実はそのシリーズが始まる前に、自殺していたことを知ったからだ。Periodの最後の方はこんな感じ


7:11: He's screwing me.Hard to write.
7:14: Tried to look back at him.
7:18:Gonna try again.
7:19:Not sure what I saw.
7:22:Had to bite my hand for a minute.
7:26:Excuse me.
7:26:You said something.
7:26:His lips said,No,I didn't.
7:32: Biting my hand again.
7: 38: He rolled me over.
7:39:Worse like this.
7:41:He put his face before mine.
7:42: Looking at me.
7:48:Shut my eyes for a while.
8:48:He's still looking.
8:52:His lips said,I can't believe it.
8:57:Bit my hand.
9:03:He looks confused.
9:05:Worse pain.
9:07:Hard to write.
9:08:Can't think.
9:08:His lips said,I don't believe it.
9:10:He shut his eyes.
9:13:Thinking.
9:14:Might write,I love you.
9:16:Waiting 'til he opens his eyes.
9:18: Waiting.
9:20:He hit me.
9:21:Not sure if I feel it now.
9:22:He hit me again.
9:23: More.
9:24: Gonna shut my eyes

(Dennis Cooper"Period" P.104~105)



Guideはその前の作品で、Closer,Frisk,Tryという順番で、四作目なので、本当ならTryを先に読むべきだったんだろうけど、こっちを先に読み始めてしまった。CloserとFriskは訳されてもいて、どっちも面白い(何日か前の日記にも書いたけど、CloserではSwansのGreedが出て来る。とても似合う。あの曲が似合う小説なんてなかなかないと思う。)。
ただ、ここまでジョージとデニスが強烈につながりたいという思いがダイレクトに来たのはこの小説が初めて。何しろデニス自身が主人公というのもあるんだろうけど。
レズビアンのカップルの扱いが少しひどかったけれど(読んでみたらわかる..)、この人の繊細さっていうか、優しさが全編溢れていた。
これも前にも書いたけれど、2010年くらいだったか、もっと前だったかもしれない、
アントニオ君ていう男の子をネットで知った。ほとんど何の情報もないまま、すごく激しくて個性的と言えば簡単だけど、残酷で得体の知れないヴィジョンに満ちていて、目的不明(少なくとも商業や既存のアートには収まらない)のビデオをyoutubeにアップしていた。神聖ささえ感じるような。・・・多分、ウィッチハウスを流行らせたDisaroレーベルのRobertのfacebookの友達関係だったんだろうけど。彼の作品に感じるものがとてもあり、誰なのか知りたくて、メールを送った。



yoknapatofa:こんにちは
フェイスブックから来ました。
あなたのヴィジョンがものすごく好きです。
あなたに近づきたい。

Re: hi
近づくって?

yoknapatofa:
つまり、あなたの作品がもっとみたいのと、あなたのことがもっと知りたい。


その後多分少ししてから、こんなメールが来た。


Re: Re: Re: hi
ぼくはすごく悲しい気持ちなんだ、ぼくの作品が、ぼくが作ったインターネットのアイデンティティの中でしか自己を現せなくて、形あるものとしてネットの外に存在していないも同然だから。ぼくはただの男、アラバマ在住、21才、名前はアントニオ、録って書いて録って、このページにある全部のビデオと音楽を作っている。これが基本的にぼくが毎日やってることの全て、ぼくは学校へ行っている、一月にシカゴに引っ越す予定、シカゴ出身なんだ、君はだれ?なにをしている?このページにあるものは何も発売したことがない、ロンドンのレーベルからメールを貰ったけど。リミテッドエディションのバイナルをプロデュースしたいっていう?ぼくはそれをするべき?ぼくはこわいのか?それからぼくは画像もあつめてるよ?そして画像を作ってる。インターネットでアートをやるのはすごく奇妙だ。


yoknapatofa (私のバカな返事。この時相手が年下だと思ったんだけど、実際は同い年だった。)
本当??! 私はてっきりあなたが一流のアーティストで、個人的に秘密でyoutubeでビデオを作ってるのかと思ったよ。本当のことをいうと、あなたに"君は天才だ"ってメールを送ろうかと思ってた。だけど、本当にそう思います。
私はあなたの日常にとても興味があります。だけど私は日本人です。あなたがアジアの人が嫌いじゃないことを祈ります。私も同じで、日本の大学生です。それから、映画やビデオを作り、VJをやっています。
レコードレーベルについてだけど、とてもいいことだと思うよ。あなたのヴィジョンと音はとても素晴しいから。だけど悪い大人たちが世の中にはいるかもしれないから、彼らをちゃんと見るべきだと思う..
怖がる必要ないと私は思います。あなたの世界はすごく美しい。

yokna



このやりとりの後facebookでも友達になり、私は彼が面白いと思って、いわばファンの一人として、動きをチェックしたりしてたりしてたんだけど、
ある時ふと気付くと自分が適当に作ったyokna patofaのページにさりげなくlikeしてくれてたりしてて、すごく好きになった。
だが2011年に自分の方は地震があって、自分はそれ以前に興味を持っていたことに価値を見出しづらくなった。
一方で、外国の友達が心配してくれたりしたのは、言葉だけなのに、これが、意外だったけれど、自分には励みになった。
そんな中、トニーは何も言ってくれなかったので、冷たいとも思ったし、
トニーは水瓶座だったので2月か1月だから地震の前だったんだろうか、
誕生日にハッピーバースデーと言ったけど何も返事くれなかったこともあり、
もういいやと思い、それ以降疎遠になった。
2012年の去年、ある時ふと思い立ち、彼のfacebookのページをのぞいてみたけど何も更新がなく、
彼のことだから、もうfacebookを捨てて、それ以外の場所で何か違う活動をしているのかなと思った。
そこで、彼の名前をグーグルで検索にかけてみた。
すると、tumblrに彼の写真と記事がいくつも出て来て、友達の追悼記事がいくつかヒットした。ripの文字と共に、彼が去年の夏にエイズで亡くなっていたことがわかった。
とりあえず、とりあえず、とりあえず、彼にはとても才能があった、人と違うことをする勇気・・何かへの溢れるような情熱?や仲間に対する愛情もあるように見えた。
とは言え、とは言え、とは言え、とは言え、自分が今見ると、彼の映像については、それほどは衝撃を受けなくなっている。だけどだけどだけどだけどだけど、当時は匿名で、何もかも投げ出すようにしてyoutubeにこういう才能が潜んでいるのに驚いたし、とても感動し、共感した。
stalemate、と彼はストレートの大切な友達について、メールで違う友達に話していた。
soulmateのような使い方で、チェスの手詰まりという意味のstalemateを使っていた。
自分もある意味ではそうだよと私は思った。

・・・位は、ウェットなことを書いてもいいだろうか。
時間をかけて友達になれそうな気がしていた。
アントニオ君に、近づけたらなぁと今でも思う。日々生きていて、とても頻繁に思う。

彼の音楽は、彼の死後友達がまとめて、bandcampにvol1,2とページがある。
http://wowbobwow.bandcamp.com/album/ij-i-v-c-i-the-antonio-urdiales-collection-volume-one
http://wowbobwow.bandcamp.com/album/ij-i-v-c-i-the-antonio-urdiales-collection-volume-two

3と、本とCDのリリースも予定されているという風に聞き、チェックしてるけど今の所はリリースはない。

アントニオ君はデニスがすごく好きだった。ネットを漁ると、トニーと親しい友達との文通が公開されていて、私はそれを全部読んだ。かなり疎外されたような気分になる行為ではあったが・・・。彼はその中でデニスについて何度も言及していた。

そしてそのデニス・クーパーは自身のブログに、トニーの追悼記事をのせた。
トニーの友達みんなが、その2日間、思い思いのメッセージを書いていた。

HTRKもBarry Doupeもデニスが好き。

実際、デニスはそういう人なんだと思う。一つのカルチャーの支えになってくれるというか。
Guideもそういう所がある。何かあった時にそこに書かれていた感情の論理とか、光景とか、人物を、生々しく身近に、思い出すような小説。 勿論PTA向け(陳腐な表現で申し訳ない)では全然ないのだけど・・・







2 最近、山形浩生さんと、一度だけアンナ・カヴァンのことをきっかけに言葉を交わさせて頂いた。
ちょうど山形さんのブログでアンナ・カヴァンのアサイラム・ピースについて知り、
この作家の人生と作品の様子について読んで、興味深く思った。

トムも図書館でイギリスの短編全集のような本を借りて来て、
「この人はすごいね、なんであんまり注目されてないんだろう?女の作家だったらデュラス並み(自分はこれについてはまだ保留にしたいが。私がデュラスが好きなのでということなのだろう)だと思うのに。あんまり翻訳もされていないよね。ヨクナ、何か広めるためにやったら?」
と言われたので、
「山形さんに怒られそうだからいやだ。」
と即答したけれど、
「怒られてみた方がいいんじゃない?」
という話になり、自分も、怒られてみるべきかもなと思った。
実際、今、アサイラム・ピースの英語と日本語を同時に読んでいるけど、(まず英語)、ハッキリしているから、デニスより訳すこと自体は簡単かもしれないとも思った。でもその分、一つ一つの単語で全体の印象が変わってきたりしてしまうのかもしれないし、まだわからないが。
山形さんも、他に翻訳された二冊の短編集以外に、宝石があるかもしれないと言っていた。映画とも関連している気がするし、デニスではなく、アンナ・カヴァンにまずトライしてみるかもしれない。
山形さんのことを知ったのは、中学生の時、CUTというカルチャー雑誌を買い始めた時からだ。文化に飢えていた田舎の子供だった私にとって(インターネットもない)、その頃CUTは最も楽しみなことの一つだった。山形さんはその中でコーナーを持っていて、難しいというか、恐そうな人だなと思っていたような気がする。同じ頃、ハーモニー・コリンのガンモを見て、私自身初めてビデオカメラを持った。ハーモニーと違い、私には撮る対象が何も見つけられなかった。ビデオに映すと何もかもが膨れて歪むような気がした。
山形さんのことが気になったのは、ハーモニーの『クラック・アップ』を買ってからだろうと思う。それまで見た事ない様な、ものすごく変な本だった。
考えてみると、全然違うけど、山形さんも文化面において、デニスのような存在でもあるのかもしれないなぁと少し思ったりもした。全然違うけれど。


3,写真が多くなって来て、これから映画の準備にも入ると思うので、一度今月中に、写真をまとめるつもり


それから、ごめんなさい、またtwitter始めていた。



何かあれば気がるに。
突っ込みでも・・・。




Sunday 17 February 2013

my question about tumblr; about "absence"


recently one of my photographs is quite popular in tumblr. and im interested in this fact. because my followers are really few friends and my photos are always noted just 2 or 3 times. i scanned this really roughly and this is so dusty. and i put the word "absent" with this. 754 notes at the present. my other photos are as i said before,2 or 3 notes. why.everyone feels or needs such huge absence? or this is a lucky shot which could hunt one rich source? net is interesting.


Friday 15 February 2013

closer 6 :tommy






震災以来、農業や、パーマカルチャーの勉強を那須で一年間してたトミーが実家に帰るというので、その最後の日に、遊んだ時、撮らせてもらった。
その後渋谷のなぎ食堂(自然食が食べられる食堂。ボリュームあるし美味しい。)でも色々話したけど、すごく成長している感じがして勉強になった。
zineを作るみたいなので、出来たらここでも紹介したい。



Sunday 10 February 2013

swans/ the seer


 

チケとれた人うらやましい。ボヤボヤしていた。このアルバム。邪悪そのもの。
とてもすごいことが起こっている。


swans・・・・・ 昔、sonic youth大好きだったから・・・(今も好きだけど昔は本気で好きだった)kill yr idolsというny punk,no waveのドキュメンタリー(+、ヤーヤーヤーズとか新世代の人たちも出ていて、リディアは新世代の人たちを批判してたり・・)dvdを、sonic youthのライブで知り合った三浦さんに教えてもらってそこにswansも出ていた・・・・・。変なバンドだと思った。客の顔にめちゃくちゃ近い位置で同じ言葉をずっと歌ってたような・・。

 デニス・クーパーのクローサーの最後の章にも出て来た。
その章の主人公が自分ちのガレージを改造して作ったクラブで友達(元彼)のdjが流す。
それまで出て来た人物たちが勢揃いして、狂騒的な章。
クラブのオーナーのぼく。swansの新曲、greedがかかる–-最高にクール(ヒップだったかも)な曲、というような。


swans greed

 



Friday 8 February 2013

映画館らしさ。と最近見た映画『チャドルと生きる』





THRIVEが新しくなりました。
http://yoknapatofa.tumblr.com/
見やすくなった。

アドバイスをくれた麻衣ちゃんありがとう。



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それから、三軒茶屋中央劇場が、閉館になってしまうということで、署名運動を行っているようです。

http://kappa-dna.com/

今から6年前、バンドからPVを頼まれて、歌詞の中に『映画館』が出て来たため、撮影場所を探していたことがある。
イメージは、「椅子が赤い」「広い」「昔ながら」。
この三軒茶屋の映画館は、まさにイメージ通りだった。


ちなみに自分が好きな映画館は

アテネフランセ
http://www.athenee.net/culturalcenter/
小さいけれど、この映画館に行くと、何かしら感動しないことはない・・・

アップリンク
http://www.uplink.co.jp/




『チャドルと生きる(原題:The Circle)』2000年制作

チャドル姿の女性たちが、煙草を吸うシーンがよく出て来る。
同じ位、煙草を吸うのを止められるシーンも。
他には警察の目を気にして車の後ろに隠れたり、女であることで金を工面したり・・・、
『チャドルと生きる』という、あまり知られてはいないと思うけど、ベネツィアで金獅子をとったりもしているイランの映画を観た。あるわけがあって、刑務所を脱走してきた女性たちの、それぞれの、昼から夜・・・。この映画はイラン国内では現体制を批判する内容だとして、未だに公開されていないらしい。

アップリンクの浅井さんのツイッターで、この映画の監督のジャファル・パナヒのことを知った。この監督は、政府によって20年間、映画制作を禁止され、それをむしろ逆手に取って、2011年、その禁止令の中、限られた空間や多くの条件の中で、『これは映画ではない』(This is not a film)、というユーモラスな作品を作った。
その映像は関係者によってデータとして秘密裏に持ち出され、国外で公開された。


『チャドル』の次の映画、『オフサイドガールズ』は、イランでは女性のスポーツ観戦は基本的に認められていないため、サッカーの試合を男装して観に行く女の子たちの話らしい。

WIKIから
1979年イラン革命以来、イスラム教の戒律により女性の行動が制限されていることが国際世論の関心事の一つとなっている[1]
女性のスポーツ観戦は法律で禁じられているが、2005年に大統領に就任したマフムード・アフマディーネジャードにより2006 FIFAワールドカップ・アジア予選サッカー日本代表戦など数試合で女性の入場が特例として認められた[2]
アフマディーネジャードは2006年に女性のスタジアム観戦を公式に認めたが国内で批判を受け[2]、最高指導者のアリー・ハーメネイーからも否定された[2]





























監督を務めたパナヒによれば前述の日本戦で観客が将棋倒しになり死傷者が発生した事件の犠牲者の中に男装した女性が含まれていたのではないかとする噂[3]と、サッカー観戦にまつわる自分の娘とのやりとり[3]などが作品を作る上でヒントを受けたという。
そのため女性問題を扱いながらも一方で多くの人に楽しんで観てもらえるかを追求したエンタテインメント作品となっている[1]。この作品は2006年にベルリン国際映画祭銀熊賞 (審査員グランプリ)を受賞した[4]


実際、私はイランに友人も知人もいないから、色んな女性についての酷いニュースも見たりするけれど、国内の意識と国際世論と(更に言えばこれは最近のインドに関することだけれど、法律という解決策に関しても・・)、どっちが正しいのかというのはまだ判断がつけにくい。
だからこの映画に興味を持ったというのもある。

病院。出産。チャドルを着た女性たち。生まれたのが女の子だと聞いて「離縁されてしまう」とうろたえる老女。この映画が描いているのは、イランの女性たちの厳しい現実、と大げさにいうよりも、むしろイランの「日常」とか「常識」と言う方が合っている感じがする。それは逆にいえば、そのくらい、疑問を持たれる余地もないほどのものであるということだ。そこには対決出来る悪意さえない。
その彼女たちが体験する時間を至近距離で追いながらずっと見つめるような映画。
それはとてもエキサイディングなことでもある・・道で軽く声をかけて来た男に、馬鹿にしないでと殴りかかる。彼女たちはとても大胆で行動的だ。勿論こんな形で、イランの女性たちや、イランの一日を、映画の中で見つめられる機会は他にないだろう。


「何処へ行っても一緒よ」
「違う、---は楽園よ。」